塗装方法−WAKOECO Plus

塗装方法−WAKOECO Plus

HOW TO PAINT

HOW TO PAINT

船底塗料の塗装方法

船底の仕上がりは、
下地づくりから。

貝や汚れを落とし、よく混ぜ、均等に塗る。
正しい船底塗装で、防汚効果と耐久性を引き出す。
下準備から乾燥まで、工程ごとのポイントをご紹介します。

塗り替え新艇・無塗装下地処理から仕上げまで
上架した船の船底をローラーで塗装するイメージ
下地を整えて、均等な塗膜へ。
電動撹拌機で
約3分の撹拌
希釈は必要時のみ
最大5%まで
進水前に
24時間以上の乾燥

希釈には適切な船底塗料用シンナーを使用し、ごく少量に。下地・塗料・使用環境に合わせて施工してください。

GOOD PAINT / BAD PAINT

仕上がりの差は、塗装の差。

船底塗装は、ただ塗料を塗ればよいというわけではありません。
正しい塗装によって、船速・防汚効果・耐久性が変わります。

AVOID

凹凸が残る、悪い塗装例

船底に凹凸が増えると、速力の低下・海洋生物の付着・塗料の剥離が起きる可能性があります。

船底に凹凸や塗りムラが残っている悪い塗装例船底の塗膜に凹凸が見られる悪い塗装例

下地の付着物や、塗膜の凹凸を残さないこと。

GOOD

均等で滑らかな、良い塗装例

船底の凹凸をなくすことで、船速が伸び、海洋生物が付着しにくくなります。塗料が均等に剥がれていくため、長持ちします。

船底が均等で滑らかに塗装されている良い塗装例船底の塗膜が滑らかに仕上がっている良い塗装例

十分な膜厚を保ち、ムラなく均等に塗装すること。

BEFORE YOU START

塗装前に押さえたい、6つの注意点。

塗料の効果を十分に発揮させるため、次のような塗装は避けましょう。

  • 01

    乾燥が不十分

    上架後や洗浄後は、下地を十分に乾燥させてください。

  • 02

    貝・藻・塩分が残っている

    付着物と汚れを除去。フジツボの根や付着跡も落としましょう。

  • 03

    撹拌が不十分

    底に沈殿しやすい防汚成分を、電動撹拌機で上下によく混ぜます。

  • 04

    シンナーの使いすぎ

    希釈は必要な場合のみ、ごく少量に。最大5%までが目安です。

  • 05

    軽金属部への塗装

    電食のおそれがあるため、軽金属部への塗装は厳禁です。

  • 06

    雨・雪の中での塗装

    降雨・降雪時の塗装は避けてください。

SURFACE PREPARATION

まずは、船底の状態に合った下準備を。

塗り替えと、新艇・船底無塗装では、下地処理の方法が異なります。

REPAINT

塗り替えの場合

付着物・汚れ・旧塗膜を取り除く。

  1. 01

    付着物の除去

    付着している貝類・藻などを除去し、旧塗膜は可能な限り剥がします。フジツボの根や付いた跡も、しっかり落としてください。

    ヘラで船底のフジツボや付着物を除去する作業
    フジツボの根も除去
    船底の古い塗膜をヘラで剥がす作業
    旧塗膜を可能な限り除去
  2. 02

    清水で洗浄

    清水洗いで塩分・油分・汚れをしっかり落とします。高圧ジェットがなく、ホースを使う場合は、タオルなどで擦りながら水洗いしてください。

    高圧ジェットで船底を清水洗浄する作業
    高圧ジェットで洗浄
    布で擦りながら船底を洗浄する作業
    ホースの場合は擦り洗い
  3. 03

    十分に乾燥

    水気が残っていると塗料が定着せず、剥離の原因になります。過去に大きく剥がれた箇所は、ドライサンドペーパーで研磨すると塗料の定着がよくなります。

    塗り始める前に、水気が残っていないか確認。
  4. 04

    バインダー塗装 OPTION

    新しい船底塗料の定着力を高めるため、バインダー塗装を推奨します。旧塗膜や洗浄不足によって定着力が低下する場合があります。バインダーコートは薄く塗ってください。

    バインダー塗装を施した船底の施工例
    バインダーで定着力を高める
    薄くバインダー塗装を施した船底の施工例
    薄く塗ることがポイント
FIRST COAT

新艇・無塗装の場合

離型剤・ワックスを落とし、下地を整える。

  1. 01

    シンナー拭き

    布ウエスにアセトン、ウレタン系シンナー、またはエポキシ系シンナーを浸し、ゲルコート表面の離型剤やワックスを拭き取ります。

    新艇のゲルコート表面をシンナー拭きする作業
    シンナーの選定に注意
    船底の離型剤やワックスを拭き取る作業
    使いすぎにも注意
  2. 02

    サンディング・洗浄

    ドライサンドペーパーで表面の光沢がなくなるまで丁寧に研磨します。研磨後は清水で洗い、表面のダストを除去して十分に乾燥させてください。

    サンディング用の研磨道具の施工参考写真
    表面の光沢がなくなるまで研磨
    研磨後の船底を清水洗浄する施工参考写真
    研磨後は清水で洗浄
  3. 03

    十分に乾燥

    水気が残っていると塗料が定着せず、剥離の原因になります。洗浄後は十分に乾燥させ、塗料を塗れる状態に整えます。

    洗浄・研磨後の水分やダストを残さない。
  4. 04

    プライマー塗装 OPTION

    FRP・ゲルコートとの定着力を高めるため、下地処理としてプライマー塗装を推奨します。プライマーコートは薄く塗ってください。

    プライマー塗装を施した船底の施工例
    プライマーで定着力を高める
    薄くプライマー塗装を施した船底の施工例
    薄く塗ることがポイント
PAINTING PROCESS

下地が整ったら、船底塗装へ。

マスキング・撹拌・必要時の希釈・塗装・乾燥の順に進めます。

  1. 01マスキング喫水線を養生
  2. 02撹拌電動撹拌機で約3分
  3. 03希釈必要時のみ、最大5%
  4. 04塗装十分な膜厚を均等に
  5. 05乾燥進水前に24時間以上
STEP 01
塗装する範囲を明確に

喫水線に沿って、マスキングする

塗装前に、喫水線に沿ってマスキングテープを施します。塗装の境界線が明確になるため、効率よく作業を進められます。

船底の喫水線の養生に使用するマスキングテープ
塗装の境界線をテープで養生。
STEP 02
沈殿した防汚成分を混ぜ合わせる

電動撹拌機で、上下に十分撹拌する

船底塗料の防汚成分や特殊セラミックスは、缶の底に沈殿しています。撹拌が不十分な場合、効果を十分に発揮できない可能性があります。

必ず電動撹拌機を使用し、上下にしっかり混ぜ合わせてください。

撹拌時間の目安約3分
電動撹拌機を使って船底塗料を上下に混ぜる作業
底に沈殿した成分まで、しっかり撹拌。
STEP 03
粘度調整が必要な場合のみ

適切なシンナーで、ごく少量の希釈

冬季などで粘度が高くなり、粘度調整が必要な場合は、シンナーを0〜5%添加して希釈します。塩化ゴム系シンナーも代用できます。

ECOプラス専用シンナー、または船底塗料用の塩化ゴム系シンナーを使用してください。シンナーの使いすぎを避け、必要な場合に限り、ごく少量で調整します。

参考希釈量
缶の容量希釈量の目安
4kg缶約100mlまで
20kg缶約500mlまで
シンナーの種類と量に注意。

不適切なシンナーは、剥離・ひび割れ・塗料のはじきの原因になります。

STEP 04
薄すぎる塗膜や、ムラをつくらない

十分な膜厚を保ち、均等に塗装する

塗膜が薄いと、海洋生物が付着しやすくなります。十分な膜厚を保ち、ムラができないよう均等に塗布してください。ローラーを使う場合は、塗料をしっかり染み込ませて塗装します。

塗料が剥がれやすく、貝類が付着しやすい箇所は二度塗りし、十分な膜厚を確保します。

船底で二度塗りを推奨する箇所を示した図。バウやチャインなどを重点的に塗装
塗料が剥がれやすく、貝類が付着しやすい箇所は二度塗りを。
船底へ塗料を均等に塗装する作業
ムラなく均等に塗布。
船底を吹付け塗装する施工例
塗装方法に応じて、十分な膜厚を確保。
STEP 05
塗装後も、乾燥を十分に

進水前に、24時間以上乾燥させる

塗装後の乾燥時間24時間以上

塗装後は24時間以上乾燥させてください。10時間以内の進水は、塗装の剥がれにつながるおそれがあります。

長期の陸上保管はなるべく控え、塗料や船舶の使用環境に合わせて、適切に乾燥させましょう。

上架状態で塗装した船底を乾燥させる施工例
進水前に、十分な乾燥時間を確保。
TROUBLESHOOTING

塗装トラブルは、原因から見直す。

塗装工程で起きやすい問題と対策を、症状ごとに整理しました。

01塗料が剥がれる
塗料の剥離の原因と対策
原因対策
撹拌不足電動撹拌機でしっかり混ぜる。
下地処理が不十分汚れ・水分・油分を除去。塗り替えはバインダー塗装、新艇・無塗装艇はプライマー塗装で定着力を高める。
不適切なシンナーECOプラス専用シンナー、または船底塗料用の塩化ゴム系シンナーを使う。
02ひび割れ・気泡が発生する
ひび割れ・気泡の原因と対策
原因対策
撹拌不足電動撹拌機でしっかり混ぜる。
不適切なシンナーECOプラス専用シンナー、または船底塗料用の塩化ゴム系シンナーを使う。
塗装面が高温適切な温度条件で塗装する。
道具が不適切油性塗料に適した刷毛・ローラーを使用する。
03塗料ののりが悪い・はじく
塗料ののりが悪い・はじく原因と対策
原因対策
撹拌不足電動撹拌機でしっかり混ぜる。
下地処理が不十分汚れ・水分・油分を除去。塗り替えはバインダー塗装、新艇・無塗装艇はプライマー塗装で定着力を高める。
不適切なシンナーECOプラス専用シンナー、または船底塗料用の塩化ゴム系シンナーを使う。

仕上げ前に確認する、6つのポイント。

  • 水洗いをしっかり行い、十分に乾燥。
  • フジツボの根・付着跡を落とす。
  • 古い塗膜を可能な限り除去。
  • 十分な膜厚を確保。希釈は必要時のみ少量。
  • 塗装後の乾燥時間を確保。
  • ムラなく均等に塗布。
SUPPORT

下地や塗料の選び方に迷ったら、
お気軽にご相談ください。

船底の状態や、使用する塗料に合わせて、
適切な下地処理・塗装方法をご案内します。

下地・塗料・使用環境によって適切な施工方法は異なります。不明な点は、塗装前にお問い合わせください。

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