凹凸が残る、悪い塗装例
船底に凹凸が増えると、速力の低下・海洋生物の付着・塗料の剥離が起きる可能性があります。


下地の付着物や、塗膜の凹凸を残さないこと。

HOW TO PAINT
船底塗料の塗装方法
貝や汚れを落とし、よく混ぜ、均等に塗る。
正しい船底塗装で、防汚効果と耐久性を引き出す。
下準備から乾燥まで、工程ごとのポイントをご紹介します。
希釈には適切な船底塗料用シンナーを使用し、ごく少量に。下地・塗料・使用環境に合わせて施工してください。
船底塗装は、ただ塗料を塗ればよいというわけではありません。
正しい塗装によって、船速・防汚効果・耐久性が変わります。
船底に凹凸が増えると、速力の低下・海洋生物の付着・塗料の剥離が起きる可能性があります。


下地の付着物や、塗膜の凹凸を残さないこと。
船底の凹凸をなくすことで、船速が伸び、海洋生物が付着しにくくなります。塗料が均等に剥がれていくため、長持ちします。


十分な膜厚を保ち、ムラなく均等に塗装すること。
塗料の効果を十分に発揮させるため、次のような塗装は避けましょう。
上架後や洗浄後は、下地を十分に乾燥させてください。
付着物と汚れを除去。フジツボの根や付着跡も落としましょう。
底に沈殿しやすい防汚成分を、電動撹拌機で上下によく混ぜます。
希釈は必要な場合のみ、ごく少量に。最大5%までが目安です。
電食のおそれがあるため、軽金属部への塗装は厳禁です。
降雨・降雪時の塗装は避けてください。
塗り替えと、新艇・船底無塗装では、下地処理の方法が異なります。
付着物・汚れ・旧塗膜を取り除く。
付着している貝類・藻などを除去し、旧塗膜は可能な限り剥がします。フジツボの根や付いた跡も、しっかり落としてください。


清水洗いで塩分・油分・汚れをしっかり落とします。高圧ジェットがなく、ホースを使う場合は、タオルなどで擦りながら水洗いしてください。


水気が残っていると塗料が定着せず、剥離の原因になります。過去に大きく剥がれた箇所は、ドライサンドペーパーで研磨すると塗料の定着がよくなります。
新しい船底塗料の定着力を高めるため、バインダー塗装を推奨します。旧塗膜や洗浄不足によって定着力が低下する場合があります。バインダーコートは薄く塗ってください。


離型剤・ワックスを落とし、下地を整える。
布ウエスにアセトン、ウレタン系シンナー、またはエポキシ系シンナーを浸し、ゲルコート表面の離型剤やワックスを拭き取ります。


ドライサンドペーパーで表面の光沢がなくなるまで丁寧に研磨します。研磨後は清水で洗い、表面のダストを除去して十分に乾燥させてください。


水気が残っていると塗料が定着せず、剥離の原因になります。洗浄後は十分に乾燥させ、塗料を塗れる状態に整えます。
FRP・ゲルコートとの定着力を高めるため、下地処理としてプライマー塗装を推奨します。プライマーコートは薄く塗ってください。


マスキング・撹拌・必要時の希釈・塗装・乾燥の順に進めます。
塗装前に、喫水線に沿ってマスキングテープを施します。塗装の境界線が明確になるため、効率よく作業を進められます。

船底塗料の防汚成分や特殊セラミックスは、缶の底に沈殿しています。撹拌が不十分な場合、効果を十分に発揮できない可能性があります。
必ず電動撹拌機を使用し、上下にしっかり混ぜ合わせてください。

冬季などで粘度が高くなり、粘度調整が必要な場合は、シンナーを0〜5%添加して希釈します。塩化ゴム系シンナーも代用できます。
ECOプラス専用シンナー、または船底塗料用の塩化ゴム系シンナーを使用してください。シンナーの使いすぎを避け、必要な場合に限り、ごく少量で調整します。
| 缶の容量 | 希釈量の目安 |
|---|---|
| 4kg缶 | 約100mlまで |
| 20kg缶 | 約500mlまで |
不適切なシンナーは、剥離・ひび割れ・塗料のはじきの原因になります。
塗膜が薄いと、海洋生物が付着しやすくなります。十分な膜厚を保ち、ムラができないよう均等に塗布してください。ローラーを使う場合は、塗料をしっかり染み込ませて塗装します。
塗料が剥がれやすく、貝類が付着しやすい箇所は二度塗りし、十分な膜厚を確保します。



塗装後は24時間以上乾燥させてください。10時間以内の進水は、塗装の剥がれにつながるおそれがあります。
長期の陸上保管はなるべく控え、塗料や船舶の使用環境に合わせて、適切に乾燥させましょう。

塗装工程で起きやすい問題と対策を、症状ごとに整理しました。
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 撹拌不足 | 電動撹拌機でしっかり混ぜる。 |
| 下地処理が不十分 | 汚れ・水分・油分を除去。塗り替えはバインダー塗装、新艇・無塗装艇はプライマー塗装で定着力を高める。 |
| 不適切なシンナー | ECOプラス専用シンナー、または船底塗料用の塩化ゴム系シンナーを使う。 |
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 撹拌不足 | 電動撹拌機でしっかり混ぜる。 |
| 不適切なシンナー | ECOプラス専用シンナー、または船底塗料用の塩化ゴム系シンナーを使う。 |
| 塗装面が高温 | 適切な温度条件で塗装する。 |
| 道具が不適切 | 油性塗料に適した刷毛・ローラーを使用する。 |
| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 撹拌不足 | 電動撹拌機でしっかり混ぜる。 |
| 下地処理が不十分 | 汚れ・水分・油分を除去。塗り替えはバインダー塗装、新艇・無塗装艇はプライマー塗装で定着力を高める。 |
| 不適切なシンナー | ECOプラス専用シンナー、または船底塗料用の塩化ゴム系シンナーを使う。 |
船底の状態や、使用する塗料に合わせて、
適切な下地処理・塗装方法をご案内します。
下地・塗料・使用環境によって適切な施工方法は異なります。不明な点は、塗装前にお問い合わせください。
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