【番外編】遮音塗料とは?「塗る」だけで騒音を抑制できる遮音塗料のメリット
【番外編】遮音塗料とは?「塗る」だけで騒音を抑制できる遮音塗料のメリット
#07
断熱塗料の豆知識

【番外編】遮音塗料とは?「塗る」だけで騒音を抑制できる遮音塗料のメリット

Supervised by WAKO Co., Ltd.
遮音塗料とは?「塗る」だけで騒音を抑制できる遮音塗料のメリット
遮音塗料とは、遮音性能に特化した塗料のこと。
壁やドアなどに塗るだけで、建物の内外から発生するさまざまな騒音を抑制できる次世代の遮音材です。

騒音トラブルにお悩みの人にとっては、遮音材は一つのトラブル解決策になるのではないでしょうか。ここでは、遮音塗料の効果とメリット、おすすめの高機能遮音塗料について解説します。試験によって実証された遮音効果も紹介していきますので、気軽に利用できて効果もある遮音材を探している人はぜひ参考にしてみてください。


1.騒音トラブルを手軽に解消できる「遮音塗料」の効果

遮音塗料とは、一定の騒音抑制効果がある特殊な塗料のこと。主に、既存の建築物に遮音効果を付与したいときに大きな効果を発揮する塗料です。

たとえば、工場や大型施設、倉庫で生じる機械音や作業音。個人住宅であれば、室内で生じる生活音や楽器の演奏音などを外部に漏れないように抑えられます。反対に、建物外部から発生する車や電車などの走行音・騒音を抑制し、室内環境を快適に保つことも可能です。

弊社の遮音塗料「WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)」を用いた試験では、ドア内側に遮音塗料を3回塗装した結果、騒音平均値がおよそ5~10db(デシベル)も軽減するという遮音効果が確認されました。
db(デシベル)とは、音の強さや大きさを測る単位のこと。ドアの内側だけでも一定の遮音効果があるため、ドアの外側や壁など塗布範囲を広げれば、さらに大きな遮音効果を期待できるでしょう。

「WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)」は軽量・薄膜ながらも非常にきめ細かい特殊セラミックスが塗膜内に分布し、騒音を吸収します。騒音を跳ね返す遮音効果に加え、特殊セラミックスを含む複合構造により、吸収した騒音エネルギーを熱エネルギーに変換します。この複合構造がより効果を高め、騒音を遮断減少する仕組みです。また騒音の遮断だけではなく、振動も同時に制御できるため、相乗効果でさらに音を抑制できるようになっています。

したがって遮音塗料は、以下のような音の悩みに効果を発揮するでしょう。
  • オンライン会議が増えたため、オフィス内に音漏れがないブースを手軽に作りたい
  • 工場で使う機械の振動が外部に漏れないようにしたい
  • 自宅近くの線路を電車が通過する際の振動が気になっている
  • 自宅で音楽を楽しんだり、楽器演奏したりする際の音漏れが気になる


2.遮音塗料を使うメリット

専用の塗料を塗るだけで、建物の内外から発生するさまざまな騒音を抑制できる遮音塗料。
遮音塗料を使うメリットは、主に以下の3つです。

  • 低コスト
  • 圧迫感がない
  • 手間がかからない

つまり、手間やコストをかけず、圧迫感もない工事でより手軽に騒音対策ができるのが遮音塗料のメリットです。それぞれのメリットについて、詳しく解説していきましょう。

2-1.【低コスト】外壁の防音工事よりも費用を抑えられる

「塗るだけ」で一定の遮音効果を得られる遮音塗料は、大がかりな防音工事をするよりも費用を抑えられます。

外壁やドアそのものに防音性能を施す防音工事は一般的な騒音対策ですが、大がかりな工事が必要になります。専門業者への外注が必須で工期も長く、数百万円の費用がかかることも。オフィスや工場だと、より多くの費用がかかることが想定されます。

一方、遮音塗料は大がかりな工事不要で、建築済の建物であっても気軽に利用できます。ドアだけ、壁だけというように、塗装範囲を限定することで費用を抑えることも可能です。また、外壁の防音工事は専門業者への外注が必要ですが、遮音塗料であればDIY塗装する方法もあります。


2-2.【圧迫感なし】専有面積そのままで施工できる

防音壁や防音パネルといった一般的な遮音材だと、設置には「一定のスペース」が必要です。一方、遮音塗料にはそのようなスペースは不要です。

遮音塗料に必要なのは塗料分の厚みだけで、専有面積を減少させることなく施工できます。そのため、圧迫感はありません。オフィスや個人の住宅で外観の変化が気になる人、専有面積はできる限り減らさずスペースを有効活用したい人にとっては、より気軽に利用できるでしょう。


2-3.【手間がかからない】建築済の建物でも気軽に利用できる

遮音塗料は、すでに建築済の建物でも利用でき、塗布する箇所も自由に選べます。

騒音の漏れが気になるドアだけ、外壁だけというように限定的な塗装ができるため、手間がかかりません。室内ドアだけの塗装であれば1日で作業できるため、時間をかけずに施工したい人に向いています。どこに塗布すれば遮音効果を高められるかは、塗装業者に尋ねてみるといいでしょう。塗装は業者に外注してもいいし、DIY塗装してもOKです。

オフィスや工場で業務中に塗装工事したい場合、自宅でDIY塗装したい場合には、人体や環境にやさしいホルムアルデヒドフリーの塗料を選びましょう。弊社の遮音塗料「WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)」も、人体に無害で安心性能の高い塗料です。


3.騒音抑制・不燃・環境配慮・耐衝撃性に優れた遮音塗料とは

遮音塗料を選ぶ際は、騒音抑制以外にもさまざまな副次的効果がある高機能塗料がおすすめです。

弊社が販売している遮音塗料「WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)」は、特許取得済の独自技術によって安定した遮音性を実現する、高機能塗料です。遮音以外にも不燃性能、安全性能、消臭、防カビ効果などがあり、塗るだけでさまざまなメリットを得ることができます。

ここでは、WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)の特徴や塗装できる箇所をご紹介しましょう。


3-1.「WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)」の特徴

WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)は、効率的に振動を熱に変えることで、騒音を遮断する高機能遮音塗料です。以下のように、さまざまな特徴を備えています。
  • 騒音・振動抑制:特許取得済の技術により安定した遮音性を実現
  • 不燃性能(耐火性能):国土交通省の不燃材料認定を取得
  • 安全性能・環境配慮:ホルムアルデヒドフリー、有機溶剤などの危険物不使用。環境にやさしい水性塗料で、人体にも無害。塗装時の匂いもない
  • 耐衝撃性:塗膜が強く柔軟性があり、外部からの衝撃にも強い物性あり
  • 消臭・防カビ効果:室内で安心して使える
  • 軽量・薄膜・水性塗料:扱いやすいため、個人でDIYすることも可能
  • 低コスト

WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)は元々、海外では軍事利用を目的として開発されていました。船舶や潜水艦に塗布して騒音・振動を遮断する目的で設計されていたものを民間転用したという経緯があるため、耐衝撃性や柔軟性といったさまざまな特徴があるのです。

人体に無害であり無臭、さらに薄膜で軽量と扱いやすい水性塗料であるため、仕事中でも安心して塗装可能です。個人で自宅を気軽にDIY塗装することもできます。

3-2.室内外の壁から屋根、船舶まで広範囲に塗布できる

WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)は通常の防音材と比べて軽くて薄いため、施工場所や塗装箇所に困りません。以下の箇所や対象物に塗布できます。

<塗布できる箇所>

  • 建物や船舶などの内壁/外壁
  • 建物や船舶などの内部ドア/外部ドア
  • 天井
  • 屋根

<対象となる建築物・船舶など>

  • オフィス
  • 個人住宅、マンション
  • 倉庫、工場
  • 音楽施設
  • 病院
  • 学校体育館
  • その他、各種産業施設
  • 各種船舶
  • 潜水艇や潜水艦など

たとえば、一般の住宅で室内のドア・壁に塗装し、室内で演奏する楽器の演奏音対策をする方法もあります。工場や倉庫で発生する機械音が外部に漏れないよう、室内外の壁に塗布して騒音対策をする方法もあるでしょう。先述のとおり、元々軍事目的で設計されていたものを民間転用した高機能塗料であるため、広範囲に利用できるのが特徴です。

4.まとめ

遮音塗料のメリットは、コストや手間をかけず、見た目にも圧迫感がない方法で手軽に騒音対策できることにあります。

「防音壁の設置はコストがかかり、工期も長い。業務を中断したくない」と悩む経営者や、 「狭い部屋だから防音パネルの設置は現実的じゃない。防音カーテンも、圧迫感があり苦手」という個人の方は、“塗る防音材”である遮音塗料も選択肢の一つに入れてみるといいでしょう。

弊社が販売するWAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)であれば、得られる効果は騒音抑制にとどまりません。環境にも人体にもやさしく、消臭・防カビ・不燃性能もあるため、室内でも安心して利用できます。音を抑えるだけではなく、オフィスや住宅の環境をより快適にできるでしょう。

遮音塗料の塗装はDIYでも可能ですが、「どこに塗るか」で騒音抑制効果も変わってきます。塗料販売メーカーに問合せつつ、慎重に検討してみてください。



当社について

株式会社WAKO ペイント事業部
WAKOオフィス

当社では環境保全やエコロジーをテーマに、特許を取得した機能性塗料の企画・開発・販売を手掛けています。
気候変動、エネルギー、人口増加、海洋汚染などの社会問題に企業が向き合うことが求められています。
船舶用防汚塗料、建築用断熱塗料、建築用遮熱塗料を通して、これらの社会問題解決の一翼を担って参ります。

ペイント事業部責任者井手 康博